先週は急に冷えみましたね。不意を突かれた方も多かったでしょう。
サイクルウェアも本格的に冬支度をしなきゃということで、週末3連休は多くのお客様にご来店いただき、通販からも多数ご注文をいただきました。

冬物全般の中でも、この1週間に限っては“コレばっかりよく売れる”という商品がございまして、我々の予想を遥かに上回る売れ行き。
あっ、別に自慢してる訳じゃなくて、早く買わないと今シーズン品切れになっちゃいますよ!! というお節介で申し上げてるだけです。

その商品がこちら。
今シーズンから冬用ジャケットの中核を担う【ミレGT ウィンタージャケット
カラーはブラック×ブルーファスナーブラック×モノグラムレッドの3色展開。
実は、レッドはもう残り僅かMサイズのみ、完売間近となっております。

しかし、なぜそんなに売れているのか? 気になりますよね。
ASSOSの冬用ジャケットとしては、2010年から2017まで続いたロングセラーモデル iJ.ハブジャケットの後継にあたります。
判りやすくするため、新旧モデルを比較しながら探ってまいりましょう。

まずは暖かさの指標となる推奨外気温について、今シーズンから定義が微妙に変わりましたので、簡単にご説明させていただきます。

従来はクライマレンジという表示で、気温をベースに一年間を4区分していました。
1.4(4分の1)サマー
2.4(4分の2)スプリング/フォール
3.4(4分の3)アーリーウィンター(初冬)
4.4(4分の4)ウィンター(厳冬)

今シーズンからは、新たにクライマコードという表示になり、4区分から3区分に集約されました。
季節が少なくなっちゃた⁉︎ ということではなくて、3.3(3分の3)の中に、ウィンターとウルトラウィンターの2段階の商品構成になっておりますので、実質的には従来と同じ考え方で大丈夫です。
1/3(3分の1)サマー
2/3(3分の2)スプリング/フォール
3/3(3分の3)ウィンター(初冬)
3/3(3分の3)ウルトラウィンター(厳冬)

気になる製品の作りを比較してみますと、大枠の構成はどちらもほぼ同じです。
ジャケットの表側、特に、風を受けるボディ正面のパネルは防風透湿性の素材。
内側は保温性と吸汗性に富んだ起毛フリース素材。
また、背面部は速乾性、通気性に富んだ素材を組み合わせることで、ウェア内部に汗蒸れが籠らないよう、快適性への配慮がなされています。

「これぞウィンタージャケットのお手本 」と呼ぶに相応しい作りは、新旧を比較しても大きな違いが無いように感じるのですが…。

ジャケットを裏返してみると、両者の作り違いが見えてきます。
ボディ正面の裏地に注目!!

ミレGT ウィンタージャケットの方は、裏地に保温性の起毛フリース(黒色)を貼り合わされた2層構造になっています。
一方、iJ.ハブジャケットの方は白く見えますが、これには起毛した裏地が付いていません。
裏地が起毛しているのと、起毛していないのでは、断熱効果、蓄熱容量が変わってきます。
それぞれの得意とする温度帯の違い、つまり暖かさの違いとなる訳です。

iJ.ハブジャケットの推奨外気温が6℃~14℃ですので、感覚的には、ミレGT ウィンタージャケットは、それより2度下回るくらいの4℃~12℃の範囲が丁度良い気がします。
関東では埼玉県南部から東京の平野部、さらに南側の太平洋側の温暖な地域で考えると、これ以上でもこれ以下でもない、ちょうど良い暖かさのジャケットとして、まさにミレGTウィンタージャケットが大本命。
冬の間ずっとお使いいただけます。

従来のiJ.ハブジャケットは、選手のオフシーズントレーニング用として、かなりの高強度を想定して開発されたっこともあって、保温性は控えめにしています。
全体の軽さと通気性をアップさせる狙いから、ボディ正面の裏側は敢えて起毛していない作りでした。
淡々と一定ペースで走るシーンには向いていないのも事実。

製品の重さはどうでしょうか?
軽さをウリにしていたiJ.ハブジャケットに対して、起毛した裏地が付いているミレGT ウィンタージャケットは、ズシリと重たくなってしまったのでは?という心配もありますが…。

Sサイズ同士で比較してみたところ、ミレGT ウィンタージャケットが360g、iJ.ハブジャケットが348gで、その差は僅か12gという意外な結果でした。実際の着心地もかなり軽やかです。


それから、細かい部分になりますが、ミレGT ウィンタージャケットの背中の内側をよく見てみると、中央が夏用メッシュ素材に切り替わっていることが判ります。
このメッシュ素材はジャージでは上位グレードにのみ使用されるType 220
Type 220の特長はモノストレッチ(単一方向にのみ伸縮する)です。
横方向へよく伸びることで、カラダを締め付けることなく適度なフィット感を得られ、逆に、縦方向にはほとんど伸びないので、バックポケットに荷物が詰まった状態でもテンションが働き、重さでずり下がる心配もありません。

新旧を比べてみると、素材が進化していることがよく判りますね。
ワタクシも早く使ってみたい!! 早く買わなきゃ!!

私事でたいへん恐縮ですが、実は何色にしようか?迷っていまして…
第一印象では、ファスナーだけブルーというデザインが潔い、シンプル イズ ベストなブラック×ブルーファスナーを選ぼうかなと思っていたのですが、背面に色が入ることで他カラーとの差別化が出来るレッドも良いな~、なんて思っていたら、レ ッドは自分のSサイズが完売終了…。

先日の冬物第2便で届いたばかりの、ブラック×モノグラムを試しに着てみたら、これが個人的にビビッときました!!

サイズはいつも通りのSサイズがちょうど良い感じ。(身長175cm、体重59kg)
前傾ポジションでぴったりフィットする、ややタイトなフィット感です。
これ着て走るのが楽しみ。早く寒くならないかな~。
(結局、もたもたしていたら、これも買いそびれてしまいました…)

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