どうも、ASSOS PROSHOP TOKYO の常陸(ひたち)です。
新緑が眩しい季節になりました。自転車もいよいよハイシーズンに突入! 皆さんお出掛けしたい欲求が抑えられなくなっているのでは? 特にゴールデンウィーク前からサイクリングのイベントが盛り沢山ですからね。それに向けてウェアを探しに来られるお客様が非常に増えております。
そんなこんなで、一日一日が慌ただしく過ぎていく今日この頃、本当にありがたいことです。しかし、忙しさにかまけて、ブログの更新がおざなりになっているのも事実…。私としたことが、今シーズンの最重要アイテムを紹介するのを失念しておりました。それが、レーシング系“EQUIPE”の流れを汲むビブショーツ『EQUIPE R BIB SHORTS S9』です。
EQUIPE R BIB SHORTS S9 / レーシング系ビブショーツ ¥34,980(税込) 2023SS
RS ではない、R の意味とは?
もともとラインナップにある EQUIPE RS、EQUIPE RSR のビブショーツと比較して何が違うのか? EQUIPE R の位置付けとして、上位モデルの構造を一部簡略化することで価格を抑えた、いわゆるエントリーモデルという意味合いが一つ。
なんだ廉価版かぁ…と思いきや、それに留まることなく、メインファブリックに新素材を投入することで、コンプレッション性能を補っています。筋肉の収縮をサポートしつつ、カラダに吸い付いてブレないフィット感は、上位モデルと遜色ない仕上がりです。価格を抑えることで、デイリーユースかつハードライディングに主眼を置いたシリーズ、それが EQUIPE R に込められた意味なんです。
・EQUIPE R ホビーレーサーの強い味方。日々のトレーニングからレースシーンまで。
・EQUIPE RS プロ選手に供給される本格レース仕様。アソスの主力ビブショーツ。
・EQUIPE RSR タイムトライアル用エアロスーツで培った技術の結晶。超決戦用ビブショーツ。
耐摩耗性を高めた新素材 Type.443
前述の通り、密かにアップグレードされているのが、ショーツ本体を構成するファブリック。EQUIPE RS に使われている「Type.441」よりも新しい「Type.443」が使われています。 質量や伸縮性はこれまでと変わらず。では何が新しくなっているのでしょう?
繊維の一本一本を辿っていくと、新しい「Type.443」の方がより細く、高密度に、そして、繊維同士の結合が強く編み込まれています。これにより耐摩耗性が強化、ヘビーローテーションに耐えるタフなビブショーツと言えるのです。
また、生地が伸びた時に表面が白っぽく見えないのも特徴の一つ。これは、生地のキメが非常に細やかで、高密度であることを示しています。テンションが掛かった状態でも内部のエラスタン(ゴム系繊維)が透けて見えることなく、日差しの下でもより深みのあるブラックカラーに映ります。もちろん、太陽光の熱は吸収しにくく、UPF%50+の紫外線カット効果のコーティングが施されていますのでご安心ください。
レーシーな味付け、9mm厚パッド
パッドの厚みは、レーシング系“EQUIPE”に共通の9mm厚を採用。ロングライド系のビブショーツと比較すると、薄さ・軽さがウリ。サドルにどっしりと座るのではなく、ある程度、脚力や体幹を使って上体を支えることが出来るライダーであれば、“EQUIPE”の9mmパッドが丁度良いボリュームと感じていただけるでしょう。
そして、パッドの形状は先端がナローに、つまり、サドル先端に向かってより細身なっている点にも注目。サドルと内股の狭い空間にパッドがスッキリと収まることで、ペダリング動作に引っ掛かる感じがなく、高回転で回しやすいメリットも。全体的にレーシーな味付けが施されています。
ウォーマー類と相性が良い裾バンド
裾バンド裏側のレッググリッパー(滑り止め)について、EQUIPE R、EQUIPE RS、EQUIPE RSR は三者三様の作りになっています。裾をめくってみるとご覧の通り。
左・EQUIPE R・粒状のシリコンを配列した昔ながらの裾バンド。やや凹凸あり。
中・EQUIPE RS・裾バンドの中にシリコン成分配合。凹凸がなく、肌に一番やさしい。
右・EQUIPE RSR・裾バンドではなく、ショーツ生地に丸いシール状のシリコンを貼付。面積は大きく、凹凸は少ない。
EQUIPE R に関して言うと、あえて、クラシカルなシリコン製のグリッパーをドット状に配置してあります。これには、ニーウォーマー、レッグウォーマーを併用した際、ウォーマーとの重なり部分にしっかりグリップして、ズレ落ちを防止する役割があります。春先・晩秋のトレーニングを考慮してのこと。シリコンの凹凸を最小限に抑えているので、肌への食い込みはあまり気にならないでしょう。注)どうしてもシリコンによる“かぶれ”が気になる方は、裾バンドの裏面がフラットな “EQUIPE RS”がオススメです。
こんなシーンでオススメ。
エントリーモデルとは思えない完成度の高さを誇る EQUIPE R BIB SHORTS S9 。基本性能は申し分なく、室内トレーニングから山岳ステージまで、様々なシーンでお使いいただけます。最後はワタクシの主観を交えて、こんな方へ・こんなシーンでオススメという例を挙げてみました。
・日常的にトレーニングに取り組む方へ
・厚手のパッドが苦手という方へ
・カッチリとしたタイトフィット感を好む方へ
・短時間高強度を狙ったインターバルトレーニング
・タイムトライアルやヒルクライムように1〜2時間のレース
・室内トレーニング用に
ゴールデンウィークもそうですが、夏場は連チャンで乗る機会が増えると思います。もし、お手持ちのビブショーツが足りないなぁ、とお感じでしたら、EQUIPE R をローテーションに加えてみては? お洗濯が楽になって、トレーニングもうんと捗りますよ!