私的な話で恐縮ですが、先日普段に着るアイテムとして、メリノウールで作られた、フロントファスナータイプのジレ(ベスト)を購入しました。非常に薄手で、かなりスッキリした感じのシンプルなアイテム。色は真っ黒です。最初は、薄手のダウンベストでも買おうかなぁと、お店に行ったのですが、お店のスタッフの方にこのアイテムを勧められ、しっかりと商品説明をしていただきました。その後、お店でさんざん迷ったあげく、結局購入…。果たして自分にこのアイテムが使いこなせるのか?これは俺が欲しかったアイテムなのか?実はかなりの不安があったのですが…。それが、家に帰って実際に使い始めてみると、思いのほか良いのです。何が良いのかって、今まで持っていたアイテム(アウター的な)とは全く異なる働きをしてくれる点。中衣的なアイテムで、身体に近いところで、心地よい適度な暖かさをつくってくれるのです。長袖のシャツやカットソーなどの上に着ても良いですし、ジャケットなどの下にも着られてしまう。手持ちのアウターの中で、「これ少し温かさが足りないんだよな〜」と思っていたアイテムと組み合わせると、すごくちょうど良くなる。これ、かなりイイかも。実はそんなアイテムが、アソスの製品にもあるんです。
![](https://assos-pstokyo.com/_app/wp-content/plugins/native-lazyload/assets/images/placeholder.svg)
クライマレンジを0.5段階ずつ調整することが出来るのがジレ(ベスト)。
既にお手持ちのアイテムと組み合わせることで、一段階までは行かぬ「半段階」
温かさをプラスすることが出来、これまで以上に細かな温度調節が可能となります。
アソスのウェアがだいぶ揃ってきたなぁという中級者の方!
次は是非ジレにトライしてみてください。グッとレイヤーリングの幅が広がりますよ!
現在、アソスのジレ・ベストは幾つかの種類があります。
以下に、ジレを使ったおすすめコーデをご案内させていただきます。
(以下、アイハラの写真が大量に続きます。ご容赦くださいませ。)
中にスキンフォイル インナーのスプリング/フォール 長袖と
ミレ インターミディエイト ジャケット EVO7 ブラック を着用。
ティブルジレ エキップは胸部が2レイヤーのフリース素材、背中面はメッシュのジレ。
一方のミレ インターミデェイト ジャケット EVO7 は正面防風素材。
背中は薄手の通気性に優れた素材。どこにも保温効果の高いフリース地が使われていないので、
この両者が組み合わさると、お互いに無い素材・機能が補完しあうことで、相性抜群!
背中側は全面メッシュ素材。レースのカーテンのような素材です。
かざしてみると、ご覧のとおり透け透け。
背中の保温性をあえて無くすことで、重ね着をしやすくしています。
あまり着たり脱いだりせず、黒子的な中衣の役割に徹する感じ。
もちろん、背面メッシュによって、万一脱いでバックポケットに収納する際も
かさばりにくくなっています。
こちらも上と同様の組み合わせで着用しています。
背面の肩部分。
下に合わせているのは、スキンフォイル LSウィンターです。
アソスのスタイリッシュなインナー、スキンフォイルでしたら、こういうコーデも成立!
ややイレギュラーかもしれませんが…。
(写真のスキンフォイルは私物の為、旧デザインのダブルストライプです。ご容赦ください。)
![](https://assos-pstokyo.com/_app/wp-content/plugins/native-lazyload/assets/images/placeholder.svg)
ティブルジレ エキップには、3分割されたバックポケットがありますので、
荷物も入れられます。
続きまして、
ティブルジレ エキップの下にスキンフォイル アーリーウィンターを着て、
その上から初冬用の薄手のジャケット、iJ.ハブ重ねる着こなし。
iJ.ハブだけでは温かさが足りないという時に有用な手段。
スリーピース スーツのベストのような使い方です。
iJ.ハブの正面に使われている素材は防風素材だけで、フリース地が貼っていないので、ティブルジレの胸部フリース素材の存在が温かさに大きく寄与します。かなり印象が変わりますよ。一方で、背中側はライトなメッシュ素材なので、背中の保温性・放熱性はほとんど変わりません。
続きましてこちらは、
ティブルジレの下にスキンフォイル インナー。
その上からレインジャケット rS.ストームプリンスの装い。
こちらも3レイヤーです。
スキンフォイル インナーは、肌面に浮き出た汗を吸い上げ、素早く次に着ているウェアに
水分を移行させる役割を持ちます。
スキンフォイル + rS.ストームプリンスですと、rS.ストームプリンスのシェル素材は
汗を吸収することが出来ないので、スキンフォイル インナーから水分が出て行きません。
ずっと汗がスキンフォイルに滞留してしまい、やがて汗冷えに繋がります。
そこに、ティブルジレが中間に入ることによって、これが汗を引き受けてくれ、
肌面から水分が遠ざかる結果になるのです。
温かさへの寄与だけでなく、そのような効果があります。
こちらも背中のバックポケットが存在する効果もありますね!
![](https://assos-pstokyo.com/_app/wp-content/plugins/native-lazyload/assets/images/placeholder.svg)
アソスのジレにはこんなアイテムもありますよ。
ティブルジレ エキップと異なり、こちらは背中面も正面と同じく薄手のフリース素材
で構成されています。
フリースの長袖ジャージの袖を取っ払った感じとでも言いますか。
背中の保温が欲しいという方には、こちらがオススメです。
AMG MERCEDES F1チームモデルなので、デザインの好みは分かれてしまうかと
思いますが、ターコイズを使用した美しいカラーは、真っ黒な物が多いアソスの冬の
コレクションにおいて、目を惹きますね。好きです!この色。
正面の襟部分が白い点が、華やかさをさらに引き立てます。
シンプルな素材構成なので、比較的購入しやすい価格というのも魅力。
最後に。アソスには sV.ブリッツフェーダー と呼ばれる極薄のシェルベストも存在します。
一見頼りないような印象の超極薄の素材ですが、しっかりとした防風性能と、透湿性を併せ持ち、
自らが作った温かい空気をウェア内に”ラップする”かのように閉じ込めます。
下に着ているのはスキンフォイル アーリーウィンター に、iJ.ティブル ブラックの組み合わせ。
フリース素材のみで構成されているiJ.ティブルに、sV.ブリッツフェーダーの防風機能が加わると、
一気に温かさUP!外からの見た目からは考えられないほど本人は温かい感じです。
ベストの為、脇部分が開いているのでここからどんどん放熱することが出来る為、過剰な温かさ
にはなりません。アップダウンが続くようなコースにもオススメです。
こちらは上と色違いのコーデ。
iJ.ティブルのオレンジに、sV.ブリッツフェーダー ブラックの組み合わせです。
![](https://assos-pstokyo.com/_app/wp-content/plugins/native-lazyload/assets/images/placeholder.svg)
ファスナーを下ろすと鮮やかなオレンジ色。
この色の組み合わせは、なんとなく見た目にも温かい感じがしませんか?
![](https://assos-pstokyo.com/_app/wp-content/plugins/native-lazyload/assets/images/placeholder.svg)
以上、たくさんの写真をご覧いただき、ありがとうございます。
参考にしていただけるようなコーディネートがあれば嬉しく思います。
日本ではジレ(ベスト)は売れないアイテムと認識されているのですが、実際に愛用している
立場として、ワードローブにジレが加わることで、一気に組み合わせのバリエーションが
増えることは間違いありません。
特に今のような中間的な時期には、細かな気温の変化に対処しやすくなります。
周りを見渡しても、上級者ほどジレを上手に使っているような気がしますね。
ある程度、基礎的なアイテムが揃ったら、次はジレ!
是非オススメします。
1973年埼玉生まれ埼玉育ち。誰もいないひっそりとした林道を一人彷徨うロマン派サイクリスト。その実態は一緒に走る仲間がいないだけという噂も…。奥武蔵や秩父あたりで目撃情報あり。四十歳過ぎてから筋トレに目覚め、自分至上最高ボディを更新中。チャームポイントは腓腹筋。