WILDCATを1年間コンスタントに使ってみた結果をインプレッション。

アイハラです。当店イチオシと言うか、私個人のイチオシのサングラスがスミスのワイルドキャットです。
一般的にこの手の平面レンズを使った、スノーゴーグルと一眼パフォーマンスサングラスの中間に位置する、"デカレンズ系"と称されるサングラスは、某ブランドの某選手の強烈な印象から、サイクルファッショニスタ御用達のお洒落系アイテムと括られがち。ですが、スミスのワイルドキャットというモデルは、私のようなファッショニスタとは無縁の者が機能面に惹かれて愛用している点に、皆様是非ともご注目いただきたいのです。

私は2018年の12月よりWILDCAT MATTE BLACK ( ChromaPop SUN RED MIRROR レンズ)を使い始め、1年が経過しました。まずはその様子をご覧ください。

2019年1月2日

2019年1月24日

2019年2月3日

2019年2月7日

2019年3月13日

2019年3月27日

2019年4月3日

2019年4月24日

2019年7月24日

2019年9月23日

2019年10月2日

2019年12月4日


OFFROAD率が高くてスミマセン…。ROADシーンでは同じくSMITHのFLYWHEELというモデルを主に使用しているので、このようになってしまいましたが、もちろんWILDCATでROADシーンでも全く問題ありませんのでご心配なく。
このように私が1年間しっかり使ってみて感じているWILDCATの魅力は、以下ようなポイントです。

風の巻き込みが少ない。

当初は、5ベースという緩いカーブのレンズから、風の巻き込みやアイウェア内への侵入を懸念していたのですが、結果としては全くそれはありませんでした。ソフトコンタクトレンズを使用し、ドライアイの進行している私。風の巻き込みや侵入に非常に敏感で、ベンチレーションの穴などがレンズに空いていようものなら、すぐさまコンタクトが吹っ飛んでしまうのですが、WILDCATはレンズの両サイド部分が最後まで高さがある為、横からの風の侵入に対し、非常に強いようです。

上下左右、とにかく視界が広い。

上の写真、左がWILDCAT。右は同じくSMITHの一眼パフォーマンスモデルRUCKUSです。
WILDCATのレンズの大きさは、左右135mm、上下62mmと非常に大きなものです。お手持ちのサングラスのレンズの大きさと比べてみてください。特に私は、左右方向に視界が非常に広いのが気に入っています。
掛けた時になんとなくのイメージですが、目の前にスクリーンが現れ、そこにクロマポップレンズによる、綺麗な視界が映し出される。ちょっと大げさかもしれませんが、そんな印象です。

レンズが曇らない。

恐らくですが、SMITHのWILDCATを使っていて、ライド中にレンズが曇った経験が一度も無いと思います。
「そりゃ、オメーが寒い中ゼェゼェ、ハァハァ、一生懸命走って無いだけだろ!」って言われてしまいそうですが、実際にそんなことは無いのです。意外とトレイルでは、風の抜けないこもったような森の中で、急な坂を登ったりすることもあります。
上の写真のシーンは、冬場の標高800mの山中で、気温が3℃程。小雨混じりという条件でした。経験上、冬場このような中でこれだけ大きいレンズによって顔を覆うと、外の寒い温度と自らの作った熱気の差により、結構レンズが曇りがちなのですが、このサングラスに関してはレンズが曇る気配が全くありません。

SMITHのウィンターゴーグルって「ANTI FOG」と呼ばれるレンズが曇らないようにする為の、長年の研究による技術が詰め込まれているそうなのですが、WILDCATにもその技術が施されているのです。冬の雪山ですら曇らないんですから、自転車のシーンで曇らないというのは、SMITHにとって容易いことなのかもしれませんね。

ゴーグル素材で出来たフレームがグニョグニョで柔らかく、タフである。

WILDCATはスノーゴーグルなどに使用される、一般的なサングラスフレームよりも柔軟性の高いTPU (Thermoplastic Polyurethane)=熱可塑性ポリウレタンという素材を使用しています。スノーゴーグルなどを使用されたことがある方ならばイメージしていただけるかと思いますが、ゴーグルの素材って柔らかくて、しなりがあるんですよね。WILDCATはその素材を使用しています。
ですので、上の写真のように激しくフレームを曲げても大丈夫。レンズが入っていますので、実際にそこまでは出来ませんが、レンズを外してフレームだけの状態であれば、雑巾を絞る時のように捻るような動きに対しても、追従して、割れたり折れたりしません。

かつてSMITH JAPANさんの担当者に聞いたことがあるのですが、WILDCATは、レンズ・フレームなど技術的な観点からすると、ほとんどゴーグルの仲間なのだそうです。「サングラスが大きくなった」と言うよりかは、「ゴーグルを小さくして、掛けられるようにした」と言うのが実際のところなのだそうです。とても面白い話ですね。

このフレームの柔軟さにより、激しい動きを伴うマウンテンバイクのシーンで使用してもズレたり落ちたりしにくく、また万が一の転倒の際などにも壊れにくい製品になっているのです。

 

柔らかい上に、テンプルエンドの幅が広いから、丸顔の人でも耳の上が痛くなりにくい。

私の場合、WILDCATを長時間掛けていても、耳の上が痛くなったり、当たりが気になったりするようなことが全くありません。もしかすると私の頭と相性が非常に良いからかもしれませんが、この点については当店ヒタチも同様の印象を述べていました。

昨日に開催したサンデーライドの際に、ヒタチが私のWILDCATを試しに掛けていました。彼は初めてWILDCATを掛けたのですが、比較的頭囲が大きめ(59cm程度)のヒタチが、「耳の上の当たりがとても優しくて良いね」と言っていました。

そのようなことから、試しに上の写真のようにテンプルの先端の幅を測ってみると、上記のような違いがありました。(テンプルの取付け部分の幅は、WILDCAT、RUCKUS共に同じく14cm。)

次に、お互いに後ろから耳と耳の幅を測ってみると、
ヒタチ 16cm。アイハラ 14.5cm。
サングラスのテンプルって、思っていたよりも実際は広げながら掛けているのですね。この度合いが強すぎると、長時間掛けていると耳の上が痛くなったりするのだと思います。

そういう観点で見ると、SMITHのWILDCATは、10cmという大きめテンプルエンド幅を持っているので、頭囲が大き目の方や、上から見た時に頭の形が丸いアジア人型の人にお勧めしやすいサングラスと言えると思います。どのサングラスを掛けてみても「耳の上の当たりが強すぎてダメだな」という方がいらっしゃれば、是非このサングラスを試してみていただけると良いかと思います。

アジアンフィット ノーズラバーが最初から付いている。

前述のように、その存在自体がかなりアジアンフィットと言える SMITHのWILDCATですが、今シーズンの流通分より、さらなるフィット感向上の為、SMITH JAPANさんの方でノーズラバーを全て Asian Fit Nose Rubber に最初から付け替えてくれています。まさに MORE ASIAN !!間違いないでしょ!
(US出荷時に付いている Grobal Fit の小さめのノーズラバーも付属します。)


サングラス キットはこのような状態。
クリアのボーナスレンズ、マイクロファイバー製ソフトケース、ジッパーハードケース、Grobal Nose Rubber が付属します。
お値段は27000円(+消費税)となっております。

こちらが "ON"のイメージ。



こちらが "OFF"のイメージ。

そして私なりの結論が、ハイ!

とても気に入ったので、もう一つレンズカラーが異なる物を買ってしまった!

スミマセン。ベタな結論で。
これまで使っていた WILDCAT MATTE BLACK(ChromaPop SUN RED MIRROR)よりも、もう少しレンズが明るい、WILDCAT MATTE IRON(ChromaPop IGNITOR)を新たに入手。少し前より使い始めています。
曇りの日や、夕方などのトレイルなどで、もう少し明るめの視界が確保できることを期待して、ちょっと渋めのこのレンズを選んでみました。

上に挙げたように、このサングラスは幾つかの特徴を持っていますが、私がスミスのワイルドキャットを気に入っている一番の理由は、このサングラスは自由な雰囲気を持っているところかもしれません。ロード、シティ、トレイル、どんなシーンでもそれなりにマッチし、カッコいいんだけど、なんとなくちょっとおバカな感じもある。いつでも「HAVE FUN !」ユルくておおらかな感じがするのが、この製品の一番の魅力なのではないかと思います。
ご興味をお持ちいただけましたら、是非一度お店で手にとってみてください!

当店通販サイトはこちらからどうぞ。

以上、「私がスミスのワイルドキャットを選ぶ理由」でした。

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