どうも、ASSOS PROSHOP TOKYO の常陸(ひたち)です。
ふと自分が書いたブログを読み返してみると、アソスの商品紹介がメンズ物が中心になりがち、レディース物のおざなり感が否めない…、ということに気がつきました。(スミマセン、おじさん二人で店をやっているもので…)
今回は反省の意を込めて、新しくなった女性用ビブショーツをクローズアップ!
ワタクシ常陸、身も心も女性になったつもりで(気色悪い?)、ぐっと気持ちを込めて書かせていただきました。
基本設計から見直したコンフォート系ショーツ
まず、2022春夏シーズンのトピックとして、女性用のショーツが大きく進化したことが挙げられます。それが、「コンフォート系 = UMA GT」の3種類。アソス的に言うと「C2」世代へ移行しました。
・UMA GT HALF SHORTS C2(サスペンダーなし)
・UMA GT BIB SHORTS C2(サスペンダー付き)
・UMA GTV BIB SHORTS C2(着脱可サスペンダー)
そもそも「UMA GT」とは、アソス レディースの中では、サイクリングやロングライド向けに快適性を重視したシリーズのこと。「C2」世代の開発にあたっては、基本設計から見直し、さらなる快適性の向上、そして、女性ならではのデリケートな問題を解決する「新しいカタチ」をいくつも取り入れました。
3種類をそれぞれ個別に取り上げてもいいのですが、機能的には共通している部分も多いので、今回は代表して、UMA GTV BIB SHORTS C2 を中心にご紹介させていただきます。
サスペンダー外れるから「全部脱がなくても大丈夫」
「UMA GTV」最大の特徴、それは、腰の後ろに設けられたマグネット式のバックル。そうです、アソスからも遂に「サスペンダーの着脱が出来るビブショーツ」が登場したのです。まずは下の動画をご覧ください。(スマホ環境でご覧の方は、画面にタッチしてサイズ合わせてください。)
「BISICLICK」と名付けられてサスペンダー着脱システム。腰の後ろのバックルがマグネットの「台座」になっていて、サスペンダーの先端が同じくマグネットの「蓋」のような役割。外す時は「蓋」を持ち上げるだけ。着ける時は「台座」に「蓋」を近づけるとカチッとはまる仕組み。単純に引っ張っても外れる心配はありません。
サスペンダーはウエストの前側で縫い付けられている為、完全に分離することはありません。
どうしてこのような着脱システムを採用したのか? もうお分かりですよね。ライドの途中でお手洗いに行きたくなった時、上半身はジャージやジャケットを脱がなくても大丈夫。お腹の前はサスペンダーが繋がったまま、後ろのバックルを外すことで、お尻のパネルをスルリと下ろすこと出来るのです。
これなら、「脱いだジャージはどこに掛ければ良いの?」とか、「垂れ下がったサスペンダーが床に付かないように…」とか、いちいち気にする必要がなく、ささっと用を足すことが出来ちゃうという訳です。
お腹のぽっこりが目立たない「ハイウエスト メッシュ」
UMA GT 〜「C2」世代 3種類に共通する構造ですが、ウェストのラインがかなり高い位置になりました。さらに深掘りすると、ウエストの上部5cmくらいが「黒いメッシュ素材」に切り替わっている点に注目。ジャージの裾からインナーが露出がしないように、また、通気性を確保する為ではあるのですが、もうひとつ、「お腹を引っ込める」という効果もあるんです。
「ホントに?」と思った方も多いでしょう。もちろん、大袈裟に言うつもりはありません。事実、ウエスト周りに使われているメッシュ素材は、やや硬質な素材であんまり伸びないんです。このメッシュ素材は、言ってみれば「ガードル」のような役割。ウエストラインをおへそまで持ってくることで、シルエットをスッキリ整える効果があるのです。
ロードバイクでは常に前傾姿勢。ウエストラインが低い(股上が浅い)ショーツを履いた時、お腹のぽっこりがウエストのゴムに乗っかる〜、なんて経験ありませんか? 私はあります!(笑)
今まであまり触れられてこなかった部分なだけに、今回は大胆にメスを入れてきたなという印象。ちなみに、種類によってメッシュの使われている範囲が変わってきます。
・UMA GT HALF SHORTS C2 → ウエスト全周ぐるりとメッシュ
・UMA GT BIB SHORTS C2 → ウエスト全周ぐるりとメッシュ
・UMA GTV BIB SHORTS C2 → お腹の前だけメッシュ
上の写真からもお分かりのように、より高いガードル効果を求めるならば、ウエスト全周をぐるりと包み込んでいる「UMA GT HALF SHIRTS C2」か「UMA GT BIB SHORTS C2」のどちらかがオススメです。
ずれない、食い込まない、締め付けない
メンズ、レディース問わず、最近のアソスのショーツでは標準装備となっている「シリコングリッパー無し」の裾バンド。旧来型の裾バンドの場合、裏側にシリコンを“盛る”ことで、ずり上がりを防止していました。しかし、盛り上がったシリコンが肌に食い込み、皮膚の弱い人がかぶれてしまうという問題をはらんでいたのも事実。
そこで、新しい「C2」世代では、裾バンドからシリコンの盛り上がりを完全に排除。代わりに、繊維の中にシリコン成分を織り込むことで、裾のずり上がりを防いでくれるのです。
肌に食い込みがない分、かぶれの原因となる刺激を与えません。また、裾バンド自体が柔軟性、伸縮性に富んでいるので、太ももの締め付け感もほとんど感じないくらい。裾バンドの最も進化したカタチと言ってもいいでしょう。
今までのアソスは、どちらかと言えば、「女性に優しくない」、「レディースの品揃えが少ない」と言うブランドイメージが強かったと思います。
新しい UMA GT 〜「C2」世代は、アソスから女性サイクリストに向けた「新しいカタチ」の提案。女性ならではのデリケートな問題に対して、きちんと向き合っているように伺えます。正直、これらの機能は男性用ショーツにも欲しいくらい。これを機に、もっと多くの女性サイクリストがアソス製品を使ってくれると良いんだけどな〜。
女性用ショーツの一覧および在庫状況は、当店オンラインストアをご覧ください。
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