どうも、ASSOS PROSHOP TOKYO の常陸(ひたち)です。
当店のブログ、最近の記事を見返してみると、アイハラのグラベル系ライドの記事か、商品入荷のことばかり。今更ながら、自身の活動報告が出来ていないということに気がつきました。反省…。
いや〜、全く自転車に乗っていなかった訳じゃないんですけどね。10月の活動内容としては、週3~4日ペースで朝練しながら、10月6日は西伊豆へ、10月20日も西伊豆へ行ってきました。10月28日は群馬県北部の草津方面にも出掛けており、なんだかんだで月間1000km以上は乗っていた感じです。直近では、11月16日に群馬県下仁田町と長野県佐久市に跨る林道、「妙義荒船林道」を走ってきました。今回はその時の様子をご覧いただければと思います。
下仁田から神津牧場へ
これまでに何度か走ったことがある「妙義荒船林道」、数ある林道の中から、「お気に入り ベスト5」にランクインするのは間違いなしの極上ワインディングです。あまりに好き過ぎて、“妙義荒船”の字面を見ただけでウズウズしちゃうほど。
2019年の台風19号の影響により、長野県側の道路が長らく寸断されていたのですが、今年の春に復旧が完了して、通行止めが解除になったとのこと。現在はどんな状況なのか? ずっと気になっていたんですよね。佐久市のホームページを見ると、11月末日からは冬季閉鎖になるらしい。年内最後のチャンスと思い、実際にこの目で確かめてみようと思ったわけです。
道の駅「しもにた」をスタートして、そこから国道254号を西へ進路をとります。東京から長野県松本市まで繋がっている国道「ニー ゴー ヨン」。東京では「春日通り」、埼玉では「川越街道」の名で親しまれており、私の住む東武東上線沿線では、江戸時代から交通の大動脈として地域の発展を支えてきました。
しかし、この辺り、群馬-長野の県境に近づくと様相は一変。交通量は少なく、西上州独特の切り立った山々が人を寄せ付けない荒々しさを醸し出しています。中でもひときわ威厳を放っている山が「荒船山」。山頂を平らに切り取ったような独特の山容から、荒ぶる波を掻き分けて進む巨大な船に見立てられ、その名がつけられたというのも納得。思わず冒険心を掻き立てられます。
今回、“旅の道連れ”をお願いしたのはこの方、私の地元でヘアサロンを営む OZAKI さんです。かれこれ7〜8年の付き合いになるでしょうか。歳が近く、お互いに平日が休みということもあって、一緒にライドへ出掛けるようになりました。
東武東上線ふじみ野駅周辺にお住まいのサイクリストの皆さまへ、髪型が決まらずにお悩みでしたら Hair Field Clover がオススメですよ! ロードバイク談義を楽しみながら、髪型もバッチリ決まって一石二鳥です。
県境の手前で国道254号ともお別れ。ここからはお楽しみ林道区間の始まり始まり。登坂も一気にキツくなり、勾配10%越えの区間が続出。以前に登った時よりもキツく感じるのは、自分が衰えたせいか?
サイクリストあるあるですが、この手の激坂を登っている時にネタになりやすいのが、「体重 = 何キロ?」的な話。身長178cm、体重は60キロ台前半をキープしている OZAKI さん。じゅうぶんスラッされているのですが、高校時代は体重を51kg以下に落としていたらしい。マジか! 聞けば、高校の3年間はボクシングジムに通っていて、フライ級(51kg以下)の試合に出場する為、当時の体重56kgから一気に5キロ以上減量したそうです。ボクサーって凄っ!
そんな話を聞いたせいか? ダンシングを駆使して激坂を軽快に駆け上がる姿が、ボクシングのファイティングポーズに見えてきました。「こんな坂、屁でもねえぜ、もっと強烈なパンチを打ってみろよ!」 そんな雄叫びが聞こえてきそうです。
長く辛い登りもいつか終わりがくるもの。つづら状にうねった林道を抜けると、視界がパッと開けて、赤い屋根の建物が見えてきます。今回の目的地のひとつ、神津牧場です。誕生したのは明治20年頃、それから120年以上の歴史を持つ日本最古の洋式牧場なんだそうです。牧場といえば、忘れちゃならないソフトクリーム。我々も搾りたて生乳たっぷりのソフトクリームをいただくことにしました。(写真を撮るのはすっかり忘れましたけど…)
冬枯れを迎えるこの時期、しかも標高1000m付近に広がる吹きっ晒しですから、とにかく風が冷たい。おまけに、冷え冷えのソフトクリームを投入したもんだから、体がキンキンに冷えたのは言うまでもありません。
冷えた体を温めたけりゃ、ガシガシ踏めば良いのさ。
幸い? 神津牧場を過ぎた後もしばらく登りが続きますので、すぐにポカポカになりました。
標高1300m付近まで上がってくると景色もスケールアップ。なだらかな稜線上に広がる牧草地帯と、四方の山々を見渡しながらのクルージングは最高! 空に近づいていく感じが堪りません。
私がいつも走っている奥武蔵や秩父の里山的な雰囲気も良いですが、それとは趣の異なる、牧歌的な風景に心癒されます。冬季閉鎖の前に来れてホントに良かった。
心配していた長野県側の路面状況も概ね良好でした。途中、アスファルトの継ぎ目に段差があって、前輪が跳ねまくる区間もありましたが、そんなの林道ではよくあること。全然へっちゃらです。
カラマツの森を抜けると、切り通しの向こうに悠然とした浅間山の姿が現れます。今回のルートでは、ここまでひと気のない林道が続いていたので、浅間山の麓に広がる町を見てホッと一安心。ここから軽井沢町の南側へと一気に急降下します。
軽井沢を抜け、信濃追分の小さなパン屋さんへ
浅間山に向かってどこまでも続く農道に癒されます。ワインディングの緊張から解放されたせいか、急に我慢出来ないレベルの空腹感に襲われる我々。それもその筈、時刻は既に昼12時を回っており、朝8時にスタートしてから4時間走りっぱなし。その間に口にしたのはソフトクリームだけですから、そりゃもうハンガーノックにもなりますわ。一刻も早く食事にありつきたい。今回のライドを計画するにあたり、「ランチは絶対にココ!」と決めていたパン屋さん目掛けて一直線。
旧中山道の信濃追分宿の一画、白壁に瓦屋根の小さな建物が目印。お目当ての「一歩Bakery」さんです。お茶屋さんのようなノスタルジックな佇まいは、地元名物追分だんごで知られた「かしわや」さんの建物をリノベートしたから。以前に一人で軽井沢周辺を走りに来たことがあり、その時にランチで立ち寄ったのが 一歩Bakery さんでした。下の写真は2019年5月に撮ったもの。およそ2年半ぶりの再訪となります。
我々が店に到着すると、キッチンの奥から若い女性がこちらへ向かってニコリ。予定より1時間も遅れて到着したにも関わらず、マスクから溢れんばかりの清々しい笑顔で出迎えていただきました。驚いたのは、2年半前に訪れた私のことを覚えていてくださり、その時にどんな会話をしたのかまでしっかり記憶している様子でした。
店内は焼きたてのパンを販売している他、お店の奥にはテーブル席、それから、通りに面したテラス席のイートインスペースもあります。使われている椅子やテーブルはどれもアンティークな趣。よく見ると、いずれの家具に値札が付いていて、こちらで気に入った家具の購入や制作をお願いすることも出来るようです。
お料理が美味しいのは言うまでもなく、木の温もりが漂う空間、ポカポカとした薪ストーブ、アナログレコードから流れてくる懐かしいメロディ。居心地が良過ぎて、ここから一歩も外へ出たくなくなります。まさか、一歩Bakery の「一歩」ってそういう意味なのか?
とは言え、すっかり日が短くなった晩秋の頃。いつまでものんびりしている訳にもいかず、再訪を約束してお店を後にしました。道の駅「しもにた」に戻って来たのは、日が暮れてすっかり暗くなった後でした。
今回のライドで改めて感じたこと。
自転車は旅、旅は出会い。
人も、風景も、食べ物も、みんな旅の巡り合わせですね。
一緒に行く仲間がいればなおさら、旅の感動を分かち合うことが出来るというもの。
どなたか私と一緒に自転車の旅へ出掛けませんか。私が参加者の走力に合わせてライドをコーディネートしますよ。まあ、基本的に山ばっかりですけどね。皆さまからのお誘いをお待ちしております!
今回の常陸's ウェアセレクト
トップス & インナー & シェル
- EQUIPE RS SPRING FALL JACKET(長袖ジャージ)
- WINTER LS SKIN LAYER(冬用インナー)
- RS.STURMPRINZ(旧 レインジャケット)
ボトムス
- EQUIPE RS SPRING FALL BIB SHORTS S9(保温ビブショーツ)
- EQUIPE RS SPRING FALL LEG WARMER(レッグウォーマー)
アクセサリー
- WINTER ROBO FOIL(冬用キャップ)
- SPRING FALL NECK FOIL(ネックウォーマー)
- ULTRAZ WINTER GLOVES(厳冬用グローブ)
- WINTER SOCKS(冬用ソックス)
- ULTRAZ WINTER BOOTIES(冬用シューズカバー)