どうも、ASSOS PROSHOP TOKYO の常陸(ひたち)です。
日に日に朝の冷え込みが厳しくなってきましたね。一昨日、12月15日(木)の朝練では今シーズンの最低気温を更新、−2℃でした。ボトルの水が凍る日も近いな…。

厳冬期を迎えてなお、何とか朝練を続けられているのも、アソス製品の恩恵を受けているからこそ。さすがスイス発祥のブランドと言いますか、冬の厳しい環境こそアソスの本領発揮ですね。今シーズンの冬物を色々試しておりますが、小物の中にも良い物がたくさん揃っています。中でも私が “かなり秀逸” と感じたアイテムがコレ、「RSR THERMO RAIN SHELL GLOVES」です。

RSR THERMO RAIN SHELL GLOVES(防寒性 + 防水性 オーバー グローブ)
サイズ展開:XS〜XL

ざっくり説明すると、ベースとなるグローブの上に重ね付けするオーバーグローブのこと。ベースとなるグローブは冬用に限らず、夏用、春秋用でも大丈夫です。お手持ちのグローブの防風性と保温性を強化して、さらに、雨を弾いてくれる耐水性もプラスしてくれる、重ね付け専用のグローブとなります。

上半身だったらジャケットの上にレインシェルを羽織ったり、中にミッドレイヤーを着込んだりと、何枚かレイヤリング(重ね着)することで防寒性をアップさせることは容易ですよね。そのレイヤリングをグローブでもやってしまおうという発想で生まれたのが、「RSR THERMO RAIN SHELL GLOVES」という訳です。

実際に使ってみてどうか? 正直にお答えします。

まず、「RSR THERMO RAIN SHELL GLOVES」が登場する以前のこと、冬用グローブを単体で使っていた時はどうだったか? 振り返ってみましょう。

氷点下の環境では、指先がジンジンと痺れてきて、冷たいというよりも痛みに近い感覚。まるでイガ栗を握っているような…。ひどい時には握力を奪われていくような感覚になり、そうすると、下りでブレーキを握るのも必死。ちょっとした拷問でした。

写真 左:ULTRAZ WINTAER GLOVES 単体。 写真 右:RSR THERMO RAIN SHELL GLOVES をレイヤリングした状態。

それが、「RSR THERMO RAIN SHELL GLOVES」を付けた状態ではどうでしょう。正直、指先が全然冷たくないと言ったら嘘になります。氷点下の風を真っ正面から受けているのですから、冷たく感じるのはある程度は仕方がないこと。実際に違いを感じるのは、「指先の感覚が残っている!」ということ。ブレーキを握ったり、変速操作も余裕を持って行うことが出来ます。“手が生きている” という安心感。この差がかなり大きいと思います。

 

どこにそんな力が隠れているのか?

「RSR THERMO RAIN SHELL GLOVES」の見た目は、薄いゴム手袋のような感じです。裏面も同様、モコモコとした裏地が付いている訳ではありません。あくまでもペラペラの一枚仕立て。では、どこにそんな凄い力が隠れているのか?

私が思うに、メンブレン(防水透湿性皮膜)を主素材として、緻密な縫製パターンにより、気密性の高い状態が保たれていることが大きな理由かと。それと同時に蒸れを逃す力 =「透湿性の高さ」が長時間ライドにおける快適性にも繋がっていると推察します。つまり、グローブ内の暖かさは逃さず、余計な汗蒸れだけを逃してくれる。

「気密性の高さ」= 冷気の侵入を防ぐ。内側に熱を閉じ込める。
「透湿性の高さ」= 汗による結露を防ぐ。汗冷えを起こさない。

仮に、台所で使うゴム手袋(気密性は高いが、透湿性は全くない)をオーバーグローブとして使ったらどうなるでしょう? 結果は言わずもがな、グローブ内に汗がたまり、まるでサウナのようにグッショリ。そして、逃げ場を失った汗が風で冷やされて、雪の中に手を突っ込んだようになるのがオチです。

「RSR THERMO RAIN SHELL GLOVES」が秀逸なのは、「気密性」と「透湿性」の絶妙なバランスが保たれていることに尽きると思います。グローブの内側に“ほどよく熱がこもる” 状態が、実際の使用感として良いのです。

 


繊細かつ正確な操作を可能にする5本指タイプ

もう一つ、「RSR THERMO RAIN SHELL GLOVES」の良いところを挙げると、5本指タイプになっていること。これって当たり前のようでいて、実際に作るのは結構難しいんです。旧モデルの「シェルグローブ」という製品では、指先が三又に分かれたタイプ。いわゆる「ナベ掴み」のような形態でした。それと比べたら、5本指タイプは凄い進化と言えます。

写真 左:ULTRAZ WINTAER GLOVES 単体。 写真 右:RSR THERMO RAIN SHELL GLOVES をレイヤリングした状態。

それぞれの指が独立して自由に動かせるので、ブレーキや変速のレバー操作にストレスを感じることがありません。また、電動シフトの細かいスイッチ操作も正確に行うことが出来ます。

ワタクシの場合、末端冷え性なもんで、厳冬向けの「ULTRAZ WINTER GLOVES」に重ねるのがメインの使い方。ベースとなる「ULTRAZ WINTER GLOVES」は Sサイズ、その上に被せる「RSR THERMO RAIN SHELL GLOVES」も同じく Sサイズを使用しています。

アソスのグローブの中でも最もボリュームがある「ULTRAZ WINTER GLOVES」に対して、同サイズの組み合わせでジャストフィット。実際にこの組み合わせをやろうとすると、サイズ感にほとんど“遊び”がないので、装着するのに少し慣れが必要です。その分、重ねた状態ではラバーコーティングされたような一体感。素材の“たるみ”がありません。

もし、ベースとなるグローブが薄手の場合は、「RSR THERMO RAIN SHELL GLOVES」の方をワンサイズダウンしていただいても大丈夫かと思います。

 

いざという時に役に立つ“懐刀”

携行性に優れている点も見逃せません。グローブ全体が薄手のソフトシェル素材で作られていることから、折りたたむと手の中にすっぽり収まるくらい小さくなります。ジャージ・ジャケットのバックポケットに入れても邪魔にならず、持ち運びも楽々。天候や気温の変化、また、登り下りのシーンに合わせて着脱しながらお使いいただけます。

例えば、山岳グランフォンドやヒルクライムの場合、登り区間では必要ありませんが、標高の高いエリアから一気に降ってくる際の防寒用として役に立ちます。また、昼夜をまたいで走り続けるブルベやロングツーリングでは、昼間と夜間の寒暖差対策としても有効です。冬場や雨の時だけでなく、通年使えるというのも良いですね。いざという時の為に、常時ツール缶に忍ばせておくと安心です。

 

オーバーグローブ + オーバーソックス の最強コンビ

RSR THERMO RAIN SHELL SOCKS(防寒性 + 防水性 オーバー ソックス)
サイズ展開:0(36-38)、1(39-42)、2(43-46) 価格 8,690円(税込)/ 2022FW

オーバーグローブがあれば、オーバーソックスがあっても良いじゃない。「RSR THERMO RAIN SHELL GLOVES」と同じ素材で作られた兄弟分がこちら、「RSR THERMO RAIN SHELL GLOVES」です。ソックスの上からさらに一枚被せることで、シューズの内部に寒さや軽い雨へのバリア機能を持たせようというものです。 グローブとセットでどうぞ。

 

さてさて、本格的な冬の到来を迎えて、冬物の在庫も残り少なくなってきました。グローブ、キャップ、ソックス、ネックウォーマー等の小物類はそろそろ完売しそうです。年末年始のお休みに備えて、防寒アイテムのお買い忘れがないように! 当店の年末年始の営業スケジュールは、ホームページ内「お知らせ」よりご確認ください。

皆様のご来店ご利用を心よりお待ちしております。

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