先日開催したレイヤーリング講習会に際し、自分の古いアソス製品を押入れの奥の方から
たくさん引っ張り出してきたのですが、改めて新旧製品を並べて眺めていると、
どのように製品が進化してきたのかがはっきりわかり、非常に興味深いものがあります。
新旧製品を見比べていて一番感じるのは、やはり素材の進化です。
アソスの店を始めて7年目になりますが、特にここ2〜3年は素材の進化のスピードを
強く感じています。S7世代のビブショーツが登場したあたりから。
通販サイトの商品説明を書く際に、「いつも同じことを書いているなぁ」と実は思っている
のですが、アソスの製品の進化は、季節や種類を問わず、ほぼ全ての製品において、
「薄く」「軽く」「通気の向上」「フィットの向上」
がなされています。
アソスは、いずれの季節の物も、この4つの要素が重要だと考えているのです。
究極の理想は「何も身に着けていない感じ。」これを目指しています。
以下、歴代ウィンドシェルの3世代の変遷をご覧いただくと、それを感じていただけると思います。

写真左 sJ.13 ルフトシュッツ  2008〜2011
写真中央 sJ.ブリッツフェーダー(旧モデル)  2012〜2015
写真右 sJ.ブリッツフェーダー(現行モデル)  2016〜


ちなみに全て同じMサイズの製品です。
写真右の新しい物になるほど、だんだんコンパクトな作りになっているのが
うかがえると思います。
袖や身幅は明らかに細くなっていますし、着丈も短くなっています。
一方で各部位の作りは、写真左の古い製品が、なんとなく平べったい印象であるのに対し、
写真右の新しい製品になるにつれ、より立体的に(=筒状に)なっているのが、写真からでも
なんとなくお判りいただけると思います。
生地が身体をクルッと包む感じ。フィットが変わってきています。


写真ではなかなかお伝えすることが出来ないのですが、素材の厚みも3種かなり違います。
写真左から右へ、半分になり、さらに半分くらい…になっています。
面白いのが、写真右、現行(イエロー)製品には、ついに胸の内側に縫われる素材を示す
タグすら無くなりました。軽量化の為。
そしてメッシュの収納ポケットも排除。涙ぐましい軽量化の努力です。

その結果、折り畳んだ際の大きさの違いが、こんな感じです。

現行(イエロー)製品は収納ポケットが無いので、輪ゴムで留めています。
写真左の sJ.13 ルフトシュッツは、バックポケット1コンパートメントを完全に占有して
しまう大きさでしたが、現行製品(イエロー)は、その半分〜1/3程度の大きです。
改めて3種の重さもを計り比べてみました。
sJ.13 ルフトッシュッツ    195g
sJ.ブリッツフェーダー(旧)  98g
sJ.ブリッツフェーダー(現行) 85g
ちなみに現行のsJ.ブリッツフェーダーのMサイズカタログ値は96gと発表されていますが、
実際に計ってみると85gと、さらに軽くなっています。
これならば、夏でも冬でも季節を問わず、いつでも持っていられますよね。
素材が薄くなることにより、シェル素材そのものが生み出す暖かさというのは、正直、かつての
物の方が勝っていると言うべきかもしれません。
しかしアソスは、ウィンドシェルというのはあくまでも風の進入を防ぎ、一方でウェア内の
熱気がこもる感じをできるだけ素材から排出させ、そして何よりも、コンパクトになることで、
ライドの際は季節を問わずいつでも携行できることが大切だと考えているのです。
風と戦う自転車というスポーツの特性上、上りのシーンと下りのシーンでウェアの差をつけてやる
必要が、季節を問わずあります。その際に必要な物が、コンパクトになるウィンドシェル。
進化したスキンフォイル インナーの存在が、よりウィンドシェルを薄型にさせたのかもしれません。
インナーで汗の処理と保温を。ウィンドシェルで防風を。今は役割分担が明確になっています。
今日の東京は、この時期としては比較的暖かな日(最高20度、最低9度)でしたが、こういう日でも
午後3時を過ぎると、一気に寒くなってくることがあります。
こういう時に、この手をバックポケットに忍ばせておくと、重宝するのです。
薄手のウィンドシェルの出番は年中と言っても過言ではありません。
アソスの最新=歴代最高のウィンドシェル sJ.ブリッツフェーダー。是非お試しください!

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