どうも、ASSOS PROSHOP TOKYO の常陸(ヒタチ)です。
私もさっそく履いてみました!
通称=『GTO』と呼ばれる、アソスの最新にして最高峰のビブショーツ MILLE GT BIB SHORTS - GTO C2 を!
やっぱり、実際に自分で使ってみないことには、「この製品は何が良いのか?」をお客様にきちんとお伝えすることが出来ませんからね。
今のところ、いつもの朝練(往復60km、総上昇650m)にて、数回試した程度ですが、それでもハッキリとわかるくらい、これまでのビブショーツとは比較にならない程の「お尻を守られている」安心感。それもその筈、パッド内部のクッションフォームは積層され、トータルの厚みが 21mm(= 10mm + 11mm)という圧倒的なボリュームを誇ります。例えるなら、ムキムキマッチョ野郎の腹筋の上にじかに座っているのと同じ感覚。例えがわかりにくい?
冗談はさておき、正直なところ、我々もアソスから21mm厚のパッドが登場すると知った時は、「そんなに分厚くて本当に大丈夫なの?」と思ったくらいですから。「アソスが従来のパッドの概念をぶち壊しにきたぞーっ!」という印象です。
で実際に使ってみてどうなの? という話ですが、パッドのクション性の違いがよくわかるのは、クルマの減速帯に勢いよく侵入した時。デコボコした路面から伝わる“突き上げ”をだいぶ和らげてくれます。お尻の痛みだけでなく、腰痛や内蔵の負担までも軽くしてくれる。それくらい「カラダの奥まで優しい」感じがありました。ブルベのようにサドルの上で過ごす時間が長ければ長いほど、パッドの振動吸収性が真価を発揮してくれる筈。腰痛にお悩みの方、消化器官が弱い方にもオススメです。
とは言え、今まで経験したことのない超ハイボリュームパッドに不安を感じる方も多いでしょう。
パッドが分厚いがゆえに、デメリットが生じる可能性もありますので、私なりに感じたことを皆さまにもお伝えさせていただきます。
サドルハイトの調整は必要?
気になるサドルの高さ調整ですが、私の場合はいつも通りで大丈夫でした。回を重ねるごとに、パッドの厚みも気にならなくなり、また、パッドが自分の座骨のカタチに馴染んでくるような気がします。
もし、
ポジションが気になるようでしたら、サドルを1mm〜2mm下げてみてください。僅かな調整で済むと思います。
サドルの上でお尻がぐらつかない?
サドルとお尻の距離が離れてしまうことで、お尻がぐらぐら揺れそうなイメージがありますが、もともとの厚みが21mmでも、体重が乗った状態で最適な硬さ・厚みになるように計算されています。中のクッションがぐうっと沈み込んで、土台はしっかりと安定してくれます。数値上の21mm厚に惑わされる必要はないのでご安心ください。
また、パッドの安定感を高める構造として、rollBar(ロールバー)の働きが非常に大きいと感じました。
rollBar(ロールバー)とは、レーシングカーの足回りを支えるアンチロールバー(スタビライザー)から着想を得た構造です。
腰から下へ延長されたビブサスペンダーのテンションによって、左右のバランスを保ちつつ、パッドを支えるパネルを安定させる役割があります。アソスのレース・トレーニング向けビブショーツ EQUIPE RS BIB SHORTS S9 にも使われている構造なので実績は十分。
股の間でパッドが邪魔にならないの?
パッドが必要以上に分厚くなると、サドル先端と内股の間に何か詰まっているような、強い圧迫感が気になるものです。ペダリングの動きに引っ掛かりを感じたり、股擦れの原因にもなりやすいので、闇雲にパッドが分厚ければ良いってものじゃありません。
そこで、パッドが邪魔いならない為の工夫、SUNDECK(サンデッキ)という新たな構造に注目!
SUNDECK(サンデッキ)= 船の甲板 という意味ですが、おへその下、ちょうど局部を包み込むあたりが、かなり薄く、ペッタンコな素材に切り替わっているのです。
一般的なパッドの作りは、お尻の後ろからおへその下まで、一枚のパネルがぐるっと巻き込んでいる状態。例えるなら、オムツのようになっている訳ですが、『GTO』では、大胆にもオムツの前側をスパッと切り取り、代わりに、夏用ベースレイヤーに近い薄手の素材を当てているのです。
履いた時の印象は、「なんだか大事なところがスースーするな〜」、「でも、股間に生地のもたつきが無くて、足は回しやすいぞ!」となります。ぶっちゃけ、EQUIPE RS BIB SHORTS S9 よりもペダリングの抵抗は少ないように感じました。
私が『GTO』を履いてみて一番感動したのは、このSUNDECK(サンデッキ)かもしれません。オムツ感がゼロなのが気に入りました。振動吸収性が抜群のクッション性能を持ちつつ、ペダリングをスムーズにしてくれる。もはや、パッドが厚いことはメリットでしかなく、ロングライド、レースのどちらでも最高のパフォーマンスを発揮するビブショーツですね。
『GTO』のデメリットを強いて挙げるとするならば、価格がめっちゃ高いこと。(笑)
まあ、価格が高いこともさることながら、超ロングライド用に開発されている時点で、誰にでもオススメ出来る製品でないのは確かです。そんな訳で、「お前さんがそこまで言うなら、俺が超ロングライドで確かめてやろう!」という豪胆な方をお待ちしております!
その他の基本性能つきましては、先日のブログ『サドルの上で味わう最高の贅沢。超ロングライド用 MILLE GT BIB SHORTS – GTO C2 登場!』も合わせてご覧ください。
最後にお知らせ。
今週末、7月24日(土)、25日(日)は『CYCLE MODE RIDE OSAKA』がいよいよ開催。
ワタクシ常陸もダイアテックさんのイベントブース内の ASSOS コーナーにて、アドバイザーとしてお邪魔させていただくことになりました。会場で皆さまとお会いできるのが楽しみ! 多くの皆様のご来場をお待ちしております。